愛犬との生活

【10ステップで習得】成犬トイプードルのクレートトレーニング成功法

成犬になった愛犬へクレートをプレゼントしたのに、「警戒して入ってくれない…」とのお悩みはありませんか?

インターネットでクレートトレーニングの方法を検索しても、「ご褒美で誘導しましょう」のような解説が多く、なかなか良い方法が見つかりませんよね。

たしかに、社会化期※1の子犬であれば「ご褒美で誘導」は有効な方法ですが、社会化期を過ぎた成犬は初めて見るものを警戒するため、この方法では成功しにくいのです。
1 好奇心旺盛で初めてのことにも物怖じしにくい時期(生後3週間〜14週間の間)。

そこで本記事では、成犬トイプードルである愛犬ラックが、「約1ヶ月で成功したクレートトレーニング方法」を10ステップで徹底解説します。

ご褒美で誘導する方法とは異なり、「愛犬が自発的にクレートへ入るように促す」方法ですので、愛犬の思考力アップ・自信アップも見込めますよ。

僕が調べた限りでは、他のサイトでは紹介されていない方法ですので、「どんな方法を試してもダメだった…」というあなたには、特に試していただきたいです。

クレートトレーニングを成功させて、愛犬に安心できるパーソナルスペースをプレゼントしてあげましょう。

本記事から得られる知識
  1. 成犬に向けたクレートトレーニング成功法がわかる(初心者さんでも理解・実践できるように、10ステップに分けて詳しく解説)。
  2. クレートトレーニングに必要なアイテムがわかる。
本記事の作者紹介

翔ちゃん

らくらくラックさん

<自己紹介>
生まれた時から犬がいる環境で育ったため犬が大好きです。僕の愛犬だけではなく、あなたの愛犬も元気に長生きして欲しいという願いを込めて記事を作成しています。

<資格>
JCSA認定「ドッグトレーナープライマリーライセンス」SAE認定「犬の管理栄養士」

ラック
ラック
本編が始まるよ!

成犬トイプードルのクレートトレーニング成功法10ステップ

子犬の頃の愛犬ラックはクレートが大好きで、寝る時はいつもクレートの中でした。

しかし、成長して身体が大きくなったため、大きなクレートに買い替えたところ、急に警戒して入らなくなってしまったのです(「ご褒美で誘導」は通用しませんでした)。

試行錯誤した結果、ようやく今回ご紹介する方法にたどり着き、クレートトレーニングを成功させることができました。

ラック
ラック
この10ステップでクレートトレーニングを成功させてね!
成犬トイプードルが成功したクレートトレーニング方法【10ステップ】
翔ちゃん
翔ちゃん
それぞれ詳しく解説しますね。

 

STEP1:クレートトレーニングに必要なアイテムを準備する

【STEP1】トレーニングに必要なアイテムを準備する

クレートトレーニングに入る前に、5つの必須アイテムを準備しましょう。

ーーー 必須アイテム ーーー

【① クレート】 愛犬のサイズにあったクレートを用意しましょう(大きすぎても小さすぎても愛犬が安心できませんよ)。

【② ご褒美】 愛犬が上手にトレーニングできた時にあげるご褒美です。食べ過ぎを防ぐために小粒なおやつかドッグフードを選びましょう。

【③ 歯磨きガム】 クレートに留まるトレーニングの時に使います。かため(ハードタイプ)のガムを選びましょう。

【④ おもちゃ】 愛犬がクレートに興味を持つように、お気に入りのおもちゃを用意しましょう(クレートに入るサイズ)。

【⑤ ブランケット】 愛犬がクレート内でリラックスできるように、いつも使っているブランケットを敷いてあげましょう。

これからクレートを購入する場合は、以下の記事を読んでみてくださいね。
≫トイプードルが安心できるクレートはサイズで決まる!基準を解説

きょん
きょん
愛犬が喜ぶご褒美を用意して楽しくトレーニングしよう!

 

STEP2:クレートを生活エリアに設置して慣れてもらう

【STEP2】クレートを生活エリアに設置して慣れてもらう

まずは、愛犬の「クレートは対する警戒心」を弱めるために、愛犬の生活エリアにクレートを設置しましょう(用意したブランケットとおもちゃを入れてあげてくださいね)。

約1週間はSTEP3へ移らず、以下2点に注意しながら、この状態を維持してください。

ラック
ラック
初めて見たもの、慣れていないものには警戒しちゃうよ。

ーーー 注意点 ーーー

【設置場所】 フローリングよりも、絨毯など滑りにくい場所に設置することをおすすめします。何かの拍子にクレートが動いてしまうと、愛犬の警戒心を強めてしまうためです。

【片づけない】 クレートは大きくてかさばりますが、片づけずに常に愛犬の生活エリアに設置してあげましょう。警戒心が弱まりやすいですよ。

【扉の取り外し】 扉がバタバタ音を立てて開閉すると愛犬の警戒心を強めてしまうため、あらかじめ取り外しておきましょう(STEP9まで扉は取り外したままにしましょう)。

翔ちゃん
翔ちゃん
クレートトレーニングでは、「クレートへの警戒心を解く」ことが重要になりますよ。

ちなみに、STEP2の時の愛犬ラックは、クレート内のおもちゃに興味を示してはいましたが、一切取ろうとはしませんでした…が!それでいいのです。

「クレートの中に大好きなおもちゃがある!」と興味を持つだけでも上出来ですよ。

 

STEP3:クレートに頭を入れられるようにする

【STEP3】クレートに頭を入れられるようにする

クレートに慣れてきたら、次はクレートに頭を入れる練習をしましょう。

冒頭でお話ししたとおり、「ご褒美で誘導」はせずに「愛犬が自発的にクレートへ入る」ように促していきます。

気になるその方法とは…

「ご褒美を持ってクレートの入り口付近に座り、クレートの入り口を見つめる」だけです。

きょん
きょん
…え?これだけでいいの?

愛犬はあなたがご褒美を持っていることに気づき「どうすればくれるの?」と、あなたの手を引っかいたり、顔を見つめたり、色々と試してきます…が!

「愛犬がクレートをチラッとでも見る」までは、クレートを見つめ続けてください。

愛犬がクレートを見たら、心から褒めてご褒美をあげましょう。

これを繰り返すことで、「クレートを見るとご褒美がもらえる」と理解してくれます(褒めるタイミングがずれると、なぜ褒められたのかが理解できないため要注意)。

そして、クレートへの警戒心が徐々に弱まっていくにつれて、クレートを見るだけでなく鼻先や頭を入れるようになりますよ。

これができたら、STEP3はクリアです。

ラック
ラック
今回の方法は「ご褒美で誘導」と何が違うんだろう?

どちらも「クレートに入る」という目的は同じですが、達成するまでの「愛犬の行動・思考」が大きく異なります。

ーーー 愛犬の行動・思考の違い ーーー

【ご褒美で誘導】 ご褒美をもらうためには、嫌でもクレートに入るしかない(強制的)。よりクレートを嫌いになる可能性がある。

【今回の方法】 愛犬自身が何をすれば良いのか考え抜いて「クレートを見る、頭を入れる」という行動をとっている(自発的)。

愛犬が自発的にとった行動に対して「褒めてもらえる、ご褒美がもらえる」ことで、愛犬の自信につながり、クレートへの警戒心も解けていくのです(人間と同じですね)。

ご褒美をサッと取り出すことができる「トリーツポーチ」を使うと、ご褒美をあげるタイミングを逃しにくくなりますよ。

以下の記事で詳しく解説していますので、読んでみてくださいね。
≫ドッグトレーナーが持つトリーツポーチ!購入時の選び方をご紹介!

 

STEP4:クレートに全身を入れられるようにする

【STEP4】クレートに全身を入れられるようにする

クレートに入れる範囲を、前脚→胴体→後脚とステップアップし、全身が入れるようになることを目指しましょう。

とは言っても、やることは「ご褒美を持ってクレートの入り口付近に座り、クレートの入り口を見つめる」だけで、STEP3と ”ほぼ” 同じです。

ラック
ラック
ほぼ同じ?ちょっとは違うの?

ご褒美をあげるタイミングが違うのです。

STEP4では難易度を上げて、「チラッと見る」「鼻先を入れる」「頭を入れる」ができても、ご褒美はなしにしてみましょう(以下の表の「×」)。

すると、愛犬は「どうすればご褒美をくれるの?」と、再び試行錯誤し始めますので、クレート内に前脚を踏み入れるまで暖かく見守ってあげてください。

ご褒美をあげる
タイミング
STEP2 STEP3
チラッと見る ×
鼻先を入れる ×
頭を入れる ×
前脚を入れる 範囲外
(STEP3)
胴体を入れる
後脚を入れる

前脚を入れることができたら、同じ要領で「胴体、後脚」も挑戦してみましょう。

愛犬ラックの場合、胴体まではとんとん拍子で進みましたが、後脚はピンと伸ばしてクレート外に残し、なかなか踏み入れることができませんでした。

しかし、時間がかかったことは事実ですが、同じ方法を継続しただけで乗り越えることができましたよ(クレートトレーニングの中で一番感動した瞬間でした)。

愛犬は自発的な行動を積み重ねることで、「思考力」「自信」がどんどんアップし、「クレートへの警戒心」はゆっくり解けていきます。

そして、できなかったことが急にできるようになるのです。

焦らず、愛犬ができたことを心から褒めて、できることを着実に増やしていきましょう。

翔ちゃん
翔ちゃん
僕の教え方が上手なのではなく、愛犬が自ら考えてしているのです。すごい!

うまくいかない場合は、STEP3に戻って愛犬と再特訓しましょう(STEP4で失敗し続けてしまうと、愛犬の自信喪失にもつながってしまいます)。

もしくは、できた時の褒め方を見直してみてください。

心から褒めてあげないと、愛犬も「できた!」と自信がつきませんよ(大袈裟なくらい褒めてあげましょう)。

 

STEP5:クレート内で方向転換できるようにする

【STEP5】クレート内で方向転換できるようにする

愛犬がクレートに入った後、どのように出てくるか観察してみましょう。

ーーー どちらに当てはまる? ーーー

  1. バックして後脚から出てくる
  2. 方向転換して頭から出てくる
翔ちゃん
翔ちゃん
①の場合はSTEP5の練習をしましょう。②の場合はSTEP6へ進んでOKですよ。

まだまだクレートを警戒している場合は、①のように後脚から出てくる場合が多いです(愛犬ラックは①で、全身すっぽり入っても急いでバックして出てきました)。

あなたの愛犬も①の場合は、以下の方法で方向転換の練習をしてみましょう。

まず、クレートの中(ブランケットの下など)にご褒美を隠してから、STEP3、4と同じく、ご褒美を持ってクレートの入り口を見つめてください。

愛犬がクレートに入り「くんくん…いいにおいがする…」と、ご褒美を探し始めますので、そのタイミングで愛犬の名前を呼んでみましょう。

愛犬が「ん?」と振り返った時に、あなたが手に持ったご褒美を見せてあげれば、自然に方向転換してクレートから出てきますよ。

愛犬ラックは、この方法を5回ほど繰り返したら、おやつを隠さなくても方向転換して顔から出てくるようになりました。

きょん
きょん
ご褒美を隠す必要はあったの?

ご褒美を探すことで、クレートへの警戒心を一瞬でも「弱める・忘れさせる」ことができます(ご褒美探しに集中させて「クレートの中にいる」ことを意識させない)。

成功の秘訣は、クレートへの警戒心を弱めること、②クレートから出る前に振り返らせること、③クレート外の目標物(あなたが持っているご褒美)を認識させることですよ。

ラック
ラック
そもそもさ、なんで方向転換しないといけないの?

クレート内で寝っ転がる時、正面(入り口側)に頭を向けた方が安心できるためです。

犬は無防備におしりを向けていると「誰かに嫌なことされないかな?」と不安になってしまうのです(クレート内で安心できなければ、本末転倒ですね)。

ちなみに、愛犬があなたにおしりを向けて寝っ転がることはありませんか?あなたに興味がない訳ではなく、「あなたが後ろにいれば安心!」と信頼されている証拠ですよ。

翔ちゃん
翔ちゃん
実はSTEP5までがとても難しいのです。愛犬がクリアできたら、たくさん褒めてあげましょう。

クレートが小さくて方向転換ができない場合は、大きなサイズに買い替えてあげましょう。

以下の記事で、愛犬に適切なクレートのサイズを解説しています。
≫トイプードルが安心できるクレートはサイズで決まる!基準を解説

 

STEP6:クレートに入るためのコマンドを覚えてもらう

【STEP6】クレートに入るためのコマンドを覚えてもらう

あなたの指示でクレートに入れるように、コマンド※2をつけてみましょう。
※2 愛犬に実行して欲しい行動(「お手」や「お座り」など)を起こしてもらうための合図です。

愛犬がクレートに入るタイミングで毎回欠かさず「ハウス」と言ってあげるだけで、「ハウス=クレートに入ること」と認識してくれますよ。

ただし、1日や2日では覚えられませんので、継続して教えてあげてくださいね(コマンドを覚えた後も、忘れないように継続することが大切です)。

僕たちだって、犬社会のルールを犬語で教わっても1日では理解できませんよね。

愛犬がなかなか覚えられなくても、怒らずに楽しんで教えてあげましょう(犬は「楽しく遊んでくれる人」「行動を褒めてくれる人」を好みますよ)。

STEP6をクリアするためには時間がかかるので、並行してSTEP7の練習を始めましょう。

コマンドには、声で指示を出す「声符」とハンドサインで指示を出す「視符」があります。

愛犬が歳を重ねて聴力が衰えてしまってもコミュニケーションがとれるように、ハンドサインも教えてあげてください(手話のようなイメージです)。

「クレート」と声符で伝えると同時に、「クレートを指さす」視符も加えてあげましょう(今回の場合は「クレートをじっと見つめる」こと自体も視符になっていますよ)。

ラック
ラック
歳をとって耳が聞こえなくなったとしても、コミュニケーションをとりたいよ。

 

STEP7:クレート内で「待て」をできるようにする

【STEP7】クレート内で「待て」をできるようにする

愛犬はクレートに入ることはできても、すぐに出てきてしまいますよね。

STEP7では「待て」か「伏せ」のコマンドを使って、クレート内に留まる練習をしましょう(愛犬が得意な方でOKです)。

愛犬が「待て」か「伏せ」に従うことができましたら、その後は簡単で、連続でご褒美をあげてクレートから出ないように足止めをするだけです。

すると、「クレートの中にいると良いことが起きる(ご褒美がもらえる)!」と徐々に理解し、コマンドを出さなくても愛犬自らクレート内に留まるようになるのです。

ただし、愛犬が出たがった場合は、すぐに出してあげてくださいね(「閉じ込めらた!」と、嫌なイメージを持たれてしまいます)。

翔ちゃん
翔ちゃん
強制的に「やらされている」のではなく、自発的に「クレートの中にいよう!」と考えてもらうことが大切です。

普段は「待て」「伏せ」が上手にできたとしても、クレートへの警戒心が強い場合は、留まることができません。

その場合は、STEP4〜STEP6を楽しみながら復習することで、警戒心を弱めてあげましょう。

 

STEP8:あなたがいなくてもクレートに入れるようにする

【STEP8】あなたがいなくてもクレートに入れるようにする

STEP8に入る前に、試していただきたいことがあります。

あなたの座る位置を以下のように変更し、「ハウス」の指示を出してみてください。

ーーー あなたの座る位置 ーーー

【変更前】 クレートの入り口付近

【変更後】 クレートの後ろ側

きょん
きょん
座る位置だけで何か変わるのかな?

いかがでしたか?

クレートに入れなかったのではないでしょうか?(愛犬ラックは、前脚すら踏み入れることができませんでした)。

クレートトレーニングに関わらず、ちょっとした状況の変化で、今までできていたことができなくなってしまうことがあるのです(人間と同じですね)。

翔ちゃん
翔ちゃん
すんなり入ることができましたら、文句なしの合格です。愛犬をたくさん褒めつつ、STEP9へ進みましょう。

現時点で入れなくても全く問題はありませんよ。STEP8で克服しましょう。

まずは、あなたが座る位置を「クレートの入り口付近 → クレートの後ろ側」へと少しずつ変化させて、愛犬がクレートに入れる限界地点を探してみてください。

今後は、限界値点に座って「ハウス」の練習をし、愛犬が慣れてきたら少しだけ難易度を上げて挑戦してみましょう(限界地点よりも少しだけ後ろ側に座る)。

この繰り返しで徐々に限界地点を広げていきます。

ただし、失敗してしまったら「もう一度トライしよう!」と熱血指導はせずに、できる位置(限界地点よりも入り口に近い位置)まで戻ってあげてくださいね

失敗が続くと愛犬の自信が失われて、クレートに苦手意識を持ってしまうためです。

焦る必要はありませんので、愛犬のペースで楽しみながら練習しましょう。

あなたがクレートの後ろ側にいても、愛犬がクレートに入れるようになったら文句なしの合格です。

ラック
ラック
STEP8は難しかったな…

 

STEP9:クレートの扉を閉めても嫌がらないようにする

【STEP9】クレートの扉を閉めても嫌がられないようにする

愛犬がクレートに入っている時に扉を閉める練習をしましょう。

まずは、クレートに扉を取り付けてください(扉がバタバタ動くと愛犬を驚かせてしまうため、STEP2で取り外しましたね)。

クレート内で「待て」か「伏せ」をさせてご褒美をあげた後、以下の2点に注意しながら、扉を閉じてすぐに開ける練習をしてみましょう。

ーーー 注意点 ーーー

【扉は静かに閉める 扉の固定部分はガチャガチャと大きな音が鳴るため、愛犬をびっくりさせないように静かに閉めましょう。

【扉はすぐに開ける】 扉が閉じてもすぐに開くことを理解してもらうため、すぐに開けてあげましょう。

翔ちゃん
翔ちゃん
「ご褒美を食べている間に扉が閉まった?」くらいのスピードで開けてあげましょう。

慣れてきたら、ご褒美をあげて褒める → 扉を閉じてすぐに開ける → ご褒美をあげて褒める → 扉を閉じてすぐに開ける → … と連続で練習してみましょう。

扉の開け閉めを繰り返すことで、「扉が閉まってもすぐに開く」と覚えてもらい、扉が閉じることへの抵抗をなくすことが目的です。

ただし、愛犬がクレートから出たがったらすぐに練習を中断してあげてくださいね。

きょん
きょん
クレートに嫌な印象を持たれないようにね。

ここまでクリアできたら、難易度を上げてみましょう。

今までは、小粒のおやつ(またはドッグフード)をご褒美としてあげていましたが、歯磨きガム※3に変えてみます。
3 食べ終わるまでに時間がかかるご褒美であれば、歯磨きガムではなくても大丈夫です。

愛犬が歯磨きガムに夢中になっている隙に、扉を長めに閉めてみましょう。

扉を閉める時間は急に長くするのではなく、徐々に長くしてみてくださいね(愛犬ラックの場合は、3秒、5秒、7秒…と2秒刻みで時間を長くしました)。

とは言いつつ、「もう少しいけるかな?」と時間を伸ばしがちになってしまいますが、理想は愛犬が「クレートから出して!」と要求する前に扉を開けてあげることです。

愛犬が扉を長く閉めることに抵抗がある場合は、閉める時間を一瞬に戻したり、扉をはずしてSTEP8以前の練習に戻るなど、愛犬のペースで進んでいきましょう。

翔ちゃん
翔ちゃん
歯磨きガムを使った練習は1日に1〜2回くらいにしましょう(食べすぎてしまうため)。

 

STEP10:クレート内でリラックスできるようにする

【STEP10】クレート内でリラックスできるようにする

STEP9までクリアしましたら、愛犬はクレートに入ることができるようになりましたね。

最後のSTEP10では、クレートを「リラックスできるパーソナルスペース」だと愛犬に思ってもらえるように、以下3点を継続しましょう(あなたへのお願い事項です)。

ーーー リラックスするために ーーー

【片付けない】 クレートは大きくてかさばるため、外出時だけ使用するという方もいますが、常に愛犬の生活エリアに置いてあげましょう。毎日同じ場所で好きな時に使用できることが大切です。

【驚かさない】 愛犬がクレートに入っている時に、クレートをずらす、クレートに物をぶつけるなど、愛犬が嫌がることは避けましょう。急にずらされたりしたらリラックスできないですよね。

【練習を継続】 STEP9までできるようになっても、愛犬とのコミュニケーションを目的にクレートトレーニングを継続してあげましょう。クレートが大好きだと、よりリラックスできますよ。

ラック
ラック
ぼくたちは、毎日クレートで遊んでいるよ(STEP7、8、9の復習が中心)。

僕と愛犬ラックも、今回ご紹介したクレートトレーニング方法を時間をかけて行なってきたため、あたなと愛犬がどれだけ努力してきたかは想像できます。

STEP10までクリアできた愛犬とあなたに向けて…

翔ちゃん
翔ちゃん
本当にお疲れ様でした!そして、これからもクレートを楽しんでくださいね。

 

クレートトレーニングの失敗経験とその改善策

「ドッグトレーナーの資格があるからトレーニングが成功したんじゃない?」と、思われたかもしれませんが、僕も10ステップ全てがとんとん拍子に進んだ訳ではありません。

実際に、クレートトレーニング中にも大きなミスを犯してしまいました…。

翔ちゃん
翔ちゃん
お恥ずかしい話ですが、少しでもあなたの参考になればと思い共有させていただきますね。

STEP7の練習をしている時に事件が起こりました。

ラックがクレート内で「待て」ができたことが嬉しくて、その姿を動画で撮影しようと思い、スマートフォンを取ろうと立ち上がった瞬間、クレートを蹴ってしまったのです。

クレート内にいた愛犬ラックは、ようやくクレートへの警戒心が薄れてきていたのに、急にガタッと大きな音とともにクレートが揺れて驚かせてしまいました。

STEP10で解説した【驚かさない】を大きく破ってしまったのです…。

クレート蹴飛ばし事件が起きてから、ラックはクレートに入ることはもちろん、近づくことさえできなくなってしまいました。

きょん
きょん
ラックはどうやって立ち直ったの?

今の状態では何をやっても逆効果になってしまうと判断し、クレートを生活エリアに置くだけにしました(STEP2に戻った)。

しかし、1週間継続しても鼻先や頭を入れることができませんでした。

この状況を打開するために有効だった方法は…僕がクレートの中に頭を入れて、ご褒美を食べる真似を繰り返す」です。

すると、僕が頭を入れるタイミングでラックも一緒に入ってくるようになり、徐々にではありますが復活しはじめたのです(急激に完全復活した訳ではありませんよ)。

翔ちゃん
翔ちゃん
実は、冒頭の4コマ漫画は事実なのです。

クレート蹴飛ばし事件は大きな打撃となりましたが、学ぶことも多くありました。

ーーー 失敗からの学び ーーー

【失敗は後に響く】 1回の失敗が愛犬のトラウマになることもあります。今回のトレーニングに限らず、正しい知識・正しい接し方が大切です。

【試行錯誤は必須】 トレーニング方法の正解はひとつではありません。ある方法で失敗したら、別の方法を探し出す・考え抜く努力が大切です。

【焦らない】 トレーニングはなかなか成功しないこともありますが、焦っても仕方がありません。愛犬のペースで楽しく取り組むことが大切です。

この失敗の経験が、あなたのクレートトレーニング成功の材料になったら嬉しいです。

ラック
ラック
失敗は成功のもとだよ!

 

成犬のクレートトレーニングは大変だがリターンは絶大

今回は、成犬トイプードルでも成功したクレートトレーニングの方法を10ステップに分けて解説させていただきました。

要点まとめ
  1. 愛犬にあったサイズのクレートを用意しましょう(STEP1
  2. クレートを生活エリアに設置して警戒心を弱める(STEP2
  3. 強制的ではなく自発的にクレートへ入ってもらう(STEP3
  4. 成功を積み上げて、思考力・自信をアップさせる(STEP4
  5. クレートの中で安心するためには方向転換が必要(STEP5
  6. コマンドは声符と視符との両方を教えてあげよう(STEP6
  7. クレートから出たがったらすぐに出してあげよう(STEP7
  8. あなたがいなくてもクレートに入れることが大切(STEP8
  9. 扉を閉める時間は急に長くせず、徐々に長くする(STEP9
  10. クレートは愛犬が安心できるパーソナルスペース(STEP10

成犬のクレートトレーニングは決して簡単ではありませんし、時間もかかります。

また、愛犬とたくさん練習してできるようになったことも、状況の変化やひとつの失敗でできなくなってしまうことだってあります。

しかし、決して諦めないでくださいね。

今はできなくても、あなたの愛犬は「できる可能性」を十分に秘めていますよ。

愛犬は諦めずに頑張ろうとしても、僕たちが諦めてしまったら一生成功することはありません。愛犬の「できる可能性」の芽を摘み取ってはいけないのです。

クレートトレーニングを成功させることができれば、大切な愛犬に「リラックスできるプライベート空間」をプレゼントすることができますよ。

さらに、愛犬にとって嫌なこと・怖いことがあっても「クレートに入れば安心!」と思える愛犬だけの砦となりますので、ストレスの軽減にもつながります。

諦めずに愛犬を成功に導いてあげましょう。

翔ちゃん
翔ちゃん
クレートトレーニングは確かに大変ですが、大好きな愛犬と楽しみながら取り組みましょう。

最後になりますが、「ドッグトレーナー・犬の訓練士になるには」という書籍に、僕が大好きな一文がありますのでご紹介します。

犬は関わる人間しだいで良くも悪くもなることがわかっているだけに、しつけの大切さを、知ってほしいと願う。頭の悪い犬はいないということも。

参考元:井上こみち(2016年)『ドッグトレーナー・犬の訓練士になるには』株式会社ペリカン社

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クレートトレーニングが失敗続きでも「頭が悪い!」と思わずに、愛犬を信じて練習・努力・信頼を積み重ねていってくださいね。

きっと、あなたとあなたの愛犬なら成功しますよ。

ラック
ラック
応援してるよ!

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