愛犬家の不安「4Dミート」の正体とは?ドッグフードの原材料の裏話

ドッグフードに含まれている可能性がある「4Dミート」。あまり聞き慣れませんが、あなたにも知っておいてほしい危険な材料です(言葉を選ばずに言うと…「わんちゃんの食べ物じゃない!」)。

ラック

4Dミートって評判悪いんだね…どんな材料なの?

ざっくり言うと、「人間は食べることができない質の悪いお肉」です。そんな材料でドッグフードが作られているなんて…ゾッとしますよね。本記事では、そんな4Dミートの正体を徹底的に解説します。

大切な愛犬を守るため、しっかりと4Dミートを理解し「安全なドッグフード」を選んであげましょう。それでは、お世辞にも安全とは言えない4Dミートの実態を暴いていきましょう。

翔ちゃん

ドッグフードなら「質の悪い材料を入れても許される」という考えを根底から正したいですね。

本記事の作者
作者の翔ちゃんと愛犬ラック

【自己紹介】生まれた時から犬がいる環境で育ち、犬が大好き。あなたの愛犬が元気に長生きできるように、心を込めて記事を作成しています(詳細プロフィールはこちら)。

【所有資格】1.SAE認定「犬の管理栄養士マスター」2.ペットフード協会認定「ペットフード販売士」3.JCSA認定「ドッグトレーナープライマリーライセンス」4.アニマルウェルネス協会認定「ペットフーディスト」

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ラック

本編が始まるよ!

目次

ドッグフードに含まれる4Dミートとはどんな肉?

4Dミートとは、以下4つの単語の頭文字「D」をとって名付けられました。

翔ちゃん

どれも人間用の食材としては使用できないため「最低ランクの肉」と呼ばれることもあります。

4つとも明らかに危険な香りがしますね……。それぞれわかりやすく解説します。

①DEAD:死んだ動物の肉

1つ目のDは「DEAD:死んだ動物の肉」です。

きょん

あれ…?これは問題あるのかな?

と、思いますよね。人間用の豚肉や鶏肉だって、生きている動物を屠殺(とさつ)してから食用に加工されます。つまり、僕たちが食べている肉も「死んだ動物の肉」です。

DEADの本当の意味は、「屠殺以外で死んだ動物の肉」です。具体的には…

  • 安楽死した動物
  • 交通事故に遭った動物
  • 動物園で亡くなった動物

交通事故に遭った野良犬を想像してください。すぐに対処されず、道路に放置されてしまうことは珍しくありませんよね。悲しいですが、腐敗はどんどん進みます。

このような動物の肉も、ドッグフードの原材料となる可能性があります。実際に、日本でも使われていた事実があり問題となりました。詳しくはこちらの記事で紹介しています。

≫ドッグフードの原材料「〇〇ミール」とは?危険と噂される3つの理由

翔ちゃん

屠殺された動物と比べて鮮度が劣る点も問題ですが、愛犬に食べさせたくないという「気持ち」の問題も大きいですよね。

屠殺とは、牛や豚、鶏などの尊い命を、食肉や皮革にするために殺すことです(「DEAD:死んだ動物の肉」の先頭に戻るにはこちらをクリック)。

②DYING:死にかけの動物の肉

2つ目のDは「DYING:死にかけの動物の肉」です。

ラック

まだ生きている動物ってこと?そんなのひどい!

でも、農林水産省の「肉骨粉などのペットフード原料としての利用に関する手続マニュアル」を読む限り、死にかけの動物は原材料として使わないようです。それじゃあ「DYINGは迷信?」と思いきや…

情報の真偽は定かではありませんが、外国では生きている牛を加工していた工場があったそうです。動物だって痛み・恐怖を感じます。怖かっただろうに…本気で許せない。

翔ちゃん

でも、これは一昔前の話。今は行われていないと信じたい…。

僕の考察ではありますが、農場で動物(家畜)が死にかける状況は「病気を患った時」ではないでしょうか?家畜を飼育する目的は食肉や皮革を得るためなので、死にかける状況として「老衰」はあり得ないでしょう。

もし、この考察が正しい場合、「DYING:死にかけの動物の肉」の質の悪さは明白ですよね。

③DISEASED:病気の動物の肉

3つ目のDは「DISEASED:病気の動物の肉」です。

きょん

病気の場合は、かわいそうだけど焼却処分されちゃうんじゃないの?ニュースで見たことがあるよ。

以下のような場合は焼却処分されてしまいます。特に①はニュースで報道されていますよね。

  1. 鳥インフルエンザに集団感染
  2. BSE(牛海綿状脳症)に感染

上記のように明確な死因がわかっている場合は、ドッグフードの材料になることはないでしょう。でも問題は、「亡くなった全ての動物の死因は調べられていない」ということ(お金と労力がかかるため)。

つまり、死因が病気なのか老衰なのかすらわからないケースもあり得るのです。この場合に、「DISEASED:病気の動物の肉」がドッグフードの材料として含められてしまう可能性が出てくるのです。

ラック

怖い病原菌を持っている可能性だってあるのに!

そのとおり!これが「DISEASED:病気の動物の肉」が危険と言われる理由です。でも、ドッグフードは加工の過程で「加熱処理」が行われます。その際、大半の病原菌は死滅すると言われています……が!

だからといって「問題ないね」と割り切れる愛犬家は1人もいないと思います。大切な愛犬のお口に入るものですからね。

④DISABLED:障害のある動物の肉

4つ目のDは「DISABLED:障害のある動物の肉」。

ラック

障害…?たとえば?

以下のような障害を考えてみましょう。

  • 骨折などの外的障害
  • 繁殖障害

たとえば、乳牛が骨折した場合、痛みや動けないストレスにより牛乳の生産量が落ちることがあります。その場合、回復を待たずに食肉にされてしまうことも…。

この副産物がドッグフードに使われている可能性があります。でも、骨折のような外的障害の場合、病原菌の心配はありませんよね。

きょん

それじゃあ、なんで危険なの?

骨折は危険性が低くても、たとえば繁殖障害はどうでしょうか?繁殖障害の場合、原因のひとつとして「微生物感染」が考えられます。この場合、3つ目のDである「DISEASES:病気の動物の肉」が関係してくるのです。

このように、複数のDが重なり合って危険性を増すこともあります。

4Dミートとは俗称であり正式名称ではない

ここまで「4Dミートとは何か」を解説しました。愛犬を大切に大切に育てているあなたはきっと、以下のように思いませんでしたか(僕は強く思っています)。

  • 絶対に愛犬に食べさせたくない!
  • 4Dミート不使用のドッグフードを選ぶ!

それでは、4Dミート不使用のドッグフードを見分けるにはどうすれば良いのでしょうか。

きょん

原材料に「4Dミート」って表記されていなければ良いんじゃないかな?

と、思いますよね。ドッグフードの原材料欄には「使用した全ての原材料」を表記する必要があり、もし記載漏れがあれば「ペットフードの表示に関する公正競争規約」の違反となります……が!

4Dミートに関しては、原材料欄に表記されていないからといって、安心とは言い切れない理由があるのです。

原材料には「4Dミート」と表記されない

実は、4Dミートを使用していたとしても、原材料に「4Dミート」とは表記されません。なぜなら、4Dミートとは「正式名称」ではなく「俗称(正式ではない呼び名)」だからです。

ラック

え?そんなの反則じゃないの?

先ほどお伝えしたように、使っている原材料を記載しないと公正競争規約に違反してしまいます。このため、4Dミートは ”名前を変えて” 原材料に記載されているのです。

実際はどのように表記されているのか

4Dミートが入っているかどうかを、確実に見分ける方法はありません。でも、以下の原材料が含まれている場合は「危険かも…?」と疑ってみましょう。

  • 〇〇ミール(詳しくはこちら
  • 肉副産物
  • 肉骨粉

良質なお肉から作られたミールもあるため、この判別が難しいのです…。4Dミート不使用のドッグフードを選ぶポイントは以下の記事で詳しく解説しています。

≫4Dミート不使用のドッグフードを見分ける3つの方法|練習問題付き

きょん

4Dミート不使用のドッグフードを選べるように知識をつけよう!

4Dミートがドッグフードに含まれる2つの理由

愛犬家に不安を与えることはあっても、喜ばれることはない4Dミート。もちろん、他の食材からは摂取できないような、特別な栄養が含まれている訳でもありません。

きょん

それじゃあ、何でドッグフードに含まれているの?

理由は2つあります。

正直、どちらの理由も「それならドッグフードに含まれていてもしょうがないね!」とは思えません。こじつけ感は否めませんが、それぞれ解説します。

翔ちゃん

どのような理由があろうとも、愛犬に怪しいものは食べさせたくない。

理由1:ドッグフードの製造コスト削減

4Dミートは食用肉と比べて安く手に入ります。つまり、ドッグフードの製造コストを削減できるのです。もし、激安ドッグフードを見つけたら「もしかして…」と、本記事を思い出してくださいね。

ラック

ぼくたちには良いことあるの?

製造コストが下がる → 販売価格が下がる → 僕たちはお安く購入できる。「お高いドッグフードは家計的に難しい…」という方は助かりますよね。

参考までに、一般的なドッグフードよりも値は張りますが、良質な原材料(4Dミートとは真逆)で造られたドッグフードも存在します。たとえば…

「ミール」や「肉副産物」のような曖昧な表現をせずに、どのような肉で造っているのかが明確で安心ですね。

翔ちゃん

たしかに安心感はありますが、お値段が張るので計画的に。ちなみに僕は「このこのごはん」を購入していますよ。

≫犬の管理栄養士が「このこのごはん」を買い続ける理由と口コミ150件

理由2:家畜の命を無駄にせずリサイクル

4Dミートと聞くと、嫌なイメージが湧き上がりますよね。でも、元々は僕たちや愛犬と同じ「命」を持った牛や豚、鶏などです。決して”モノ”ではありません。

きょん

そっか、忘れてたよ。

いただいた命を無駄にせず、次の命に繋ぐ。これが2つ目の理由です。でも、ドッグフードの原材料にしなくてもいいのに…。ちなみに、4Dミートは以下の製品の原材料にもなっていますよ。

  • 石鹸
  • 牛脂
  • ラード
  • 有機肥料
翔ちゃん

一生懸命に生きてきた命を粗末にしない。この精神には共感します。

だからといって、「愛犬に食べさせても良いか」とは別の話です。愛犬に食べさせたくないという意見は変わりません。

4Dミートが愛犬の健康に及ぼす影響

知らず知らずのうちに「愛犬に4Dミートを食べさせちゃってたかも…」と、心配になりますよね。大袈裟なWebサイトには、以下のような記述もありました。

  • 4Dミートを食べ続けると病気になる。
  • 最悪の場合、愛犬が亡くなってしまう。
ラック

こわい!ぼくも病気にならないよね…?

4Dミートが直接の原因となり、病気を患う・亡くなるというケースは、僕が調べた限りではありませんでした(信憑性に欠ける情報はありましたが)。

このため、愛犬の命を奪うほどの危険性はないと考えています。でも、危険な原材料であることには変わりありませんので、可能な限り原材料が明確なドッグフードを選びましょう。

原材料が明確なドッグフードを選ぼう!

今回は、ドッグフードの危険な原材料「4Dミート」について解説しました。要点をまとめますね。

  1. 4Dミートとは「死んだ動物の肉」「死にかけの動物の肉」「病気の動物の肉」「障害のある動物の肉」を指す。
  2. 4Dミートは俗称であるため、原材料欄には記載されない。
  3. コストを削減するために、ドッグフードに含まれる。
  4. 危険な原材料ではあるが、命を奪うレベルではない。

4Dミートとは都市伝説で「実際には存在しない」と考えていた時期もありました…が、これが現実です。ドッグフードに潜む黒いモヤモヤが、キレイに晴れることを祈ります。

ラック

どのドッグフードも安心して食べられたら嬉しいな!

本記事を最後まで読んでくれたあなたはきっと、愛犬を大切に想い大切に大切に育てているのでしょう。世の中には不遇な犬がたくさんいますが、あなたの愛犬は幸せ者です。

愛犬は、あなたからもらったドッグフードを、何も疑わずに食べますよね。それは、あなたを信じているから。

ドッグフードを選べるのは「あなた」。原材料から質の良さを見極めるのも「あなた」。愛犬からの信頼を裏切らないよう、時間をかけてドッグフードを選び抜きましょう。

あなたが「これがベスト!」と思えるドッグフードに出会えるように、当サイトを通して僕も全力でサポートします。まずは、4Dミート以外の危険な原材料に関する記事はいかがでしょうか?

≫愛犬の良質なごはん選びに役立つ!ドッグフードの危険な原材料まとめ

翔ちゃん

愛犬想いのあなたに読んで欲しい記事の1つです。

これからも、ペットフード販売士、犬の管理栄養士マスターとして、ドッグフードに関する正しい情報をお届けします。今回もありがとうございました。

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